| フランス・ドイツ・スペインを行ったり来たりの暮らし、日々のささやかな歩みを綴る日記 |
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~フランス生活4年8ヶ月目
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The Three Tenors - You'll Never Walk Alone When you walk through a storm Hold your head up high And don't be afraid of the dark And the end of the storm is a golden sky And the sweet silver song of a lark Walk on through the wind Walk on through the rain Though your dreams be tossed and blown... Walk on, walk on, with your hope in your heart and you'll never walk alone You'll never walk alone...
被災に逢われた方、悲しみ・恐怖・不安にかられている方、必死に闘って下さっている方、すべての日本の方のことを、心から、心から祈っています。 私の暮らすフランス、そしてドイツ、スペイン、ロシア、アメリカにいる親戚や友達、大勢の人が、日本のことを案じ、「私たちの心は日本の皆さんと共にある!」というメッセージを私に届けてくれています。その多くの人たちに代わって、この場で、お伝えさせて下さい。 どうか、心を強く持って、この困難を皆さんが乗り越えられますように。 どんな悲観や批判にも、心を傷つけることなく、強く、前を向いていけますように。 私の父と弟も、私の避難の提案も耳を貸さず、今、日本の困難克服のため、日本を動かし続けるため、逃げずに闘ってくれています。友達からも同じようなメッセージをもらいました。 皆それぞれ、良心に従って生き抜こうとしていることに胸を打たれています。そうやって頑張っている人がいる以上、私は日本の底力を絶対に信じています! 私も海外に暮らす日本人として、自分に出来ることを始めています。募金活動。フランスでの原発反対運動。他にも何か出来ることを探し、行動していきます。 私のつたない言葉に代わって、私の大好きな歌を送らせてください。 No one here to guide you. Now you're on your own. Only me beside you. Still, you're not alone. No one is alone. Truly. No one is alone. Sometimes people leave you. Halfway through the wood. Others may decieve you. You decide whats good. You decide alone. But no one is alone. People make mistakes. Fathers, Mothers, People make mistakes, Holding to their own, Thinking their alone. Honor their mistakes Everybody makes One another's terrible mistakes. Witches can be right, Giants can be good. You decide what's right you decide what's good Just remember: Someone is on your side Someone else is not While you're seeing your side Maybe you forgot: you are not alone. No one is alone. Hard to see the light now. Just don't let it go Things will turn out right now. We can make it so. Someone is on your side. No one is alone.
![]() 「ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)」 塩野 七生 (著) 新潮社(新潮文庫) 前巻に続き、あまりの面白さに、授乳中も添い寝中も読みふけっています。 何がそんなに心を捕らえるのかというと、それはもうカエサルの凄さ・・・!カリスマを持つ人というのはまさに彼のことでしょう。機転の利く明晰な頭脳、鋭い観察力、的確な判断力、万事を計算した周到さ、迅速な決断力と実行力、人心掌握に必要なリーダーシップ力とコミュニケーション力、文章力・・・、私の稚拙な言葉ではもう表現し切れません。これが、空想物語の英雄なのではなくて、実在したというのですから、ただただ驚くばかりです。こんな上司がいたら、こんな社長がいたら、こんな政治家がいたら、どんなに頼もしいことでしょうか。 「ガリア戦記」の負け知らずの猛進、逆境での快進撃は圧巻。ローマ軍には死者なし、なんていう記述を読む度、どうしてそういうことが可能なのか?カエサルマジックだ!と思わずにいられませんでした。 もしもカエサルと諸葛孔明が対決していたら、どういうことになっていたのだろう?なんて思ってしまいます。諸葛孔明も優れた軍師だけれど、総合的に考えるとカエサルの方が勝るような気がします。 それにしても、三国志然り、歴史書として読む分には面白くても、こういう時代が実際にあったことを冷静に考えると、戦いに次ぐ戦いを日常としてきたこの時代の人類の攻撃性、残酷さは、同じ人間とは思えない野蛮さを感じます。その点、二千年以上たった今、人類は文明化した、と言いたいですが・・・、どうでしょうか。 ともあれ、カエサルの書いた「ガリア戦記」も、いつか読んでみたくなりました。 下記、自分への備忘録としてメモします。 ★豆知識 ・マルセーユはギリシア人の都市であった。 (・・・ 知らなかった!) ・ガリア人(今のフランス人)が統一や団結を得意としない性向であった。 (・・・ 二千年以上前からそうなんですね。。。苦笑) ・ボン(Bonn)、ケルン(Cologne)ともにローマ人の植民市であった。 (・・・ いつも行っているのに今まで知らなかった!) ・カエサルがゲルマン人と戦うために10日で造ったというライン川に架けた橋は、ボンとケルンの間あたり。 (・・・ 調べてみたところ、私も行ったことのあるKoblenzのあたりらしい!) ・チャーチルは、大英帝国のはじまりを、カエサルの進攻の年とした。 (・・・ ローマ帝国に進攻されたことが、イギリス人にとっては栄誉なことだったということ) ・イギリス人は、カエサル進攻当時、肌に青い染料を塗っていた。 (・・・ まるでアバタ!) ・ローマ軍は、戦闘に敗れた部族を抹殺せずに、講和を結び、その保障に青少年の人質を出させ、イタリア各地の有力者の家にホームステイさせてローマ・シンパに育成するよう教育を受けさせた。フルブライト留学制度のルーツはここにあり(?!)。 (・・・ なるほど~。) ★印象に残った政治手腕 ・「アクタ・セナートゥス」(元老院議事報」による議会の公開の開始 (・・・ 情報を公開することで民衆へのパワーシフトを実現したとは、情報の威力を知っている!) ・農地法可決に至らせた議会でのカエサルの巧みな進行 (・・・ まるで演劇を見ているよう。カエサルの脚本力、演出力はすごい。) ・三頭(カエサル、ポンペイウス、クラッスス)の国政支配を完璧にしたルッカ会談 (・・・ 私益だけでなく国益を考え、先を読み、目的を達成するために抜かりない手段を計画し、実行するカエサルの能力の高さは見事。) ★印象に残った箇所(引用) 「第五章 壮年前期」(30頁)より つまり、私益は他益、ひいては公益、と密接に結びつく形でやるのが彼の特色である。なぜなら、私益の追求もその実現も、他益ないし公益を利してこそ十全なる実現も可能になる、とする考えに立つからである。 「第五章 壮年前期 ガリア戦役二年目」(152頁)より ローマ人は、その中でもローマ人であることを強く意識するカエサルは、誓約をことのほか重要視する。多神教のローマ人だから、神との契約ではない。人間同士の誓約である。たとえ異人種でも対等の人間と認めるがゆえに、交わされた誓いを信ずるのである。武士に二言はない、という言葉をもつ日本人のほうが、一神教的な契約に慣れた欧米人よりも、ローマ人が重要視した人間同士の誓約にこめられた心情をよりよく理解できるのではないかと思う。 「第五章 壮年前期 ガリア戦役二年目」(154頁)より 前に私は、ポンペイウスは、野心家であるよりも虚栄家である、と書いた。一方のカエサルは、虚栄家よりも野心家である。ただし、虚栄心が、ポンペイウスよりも少ないのではない。少ないどころか、ポンペイウス並みにある。いや、ポンペイウスよりも大きいと言うべきかもしれない。だが、カエサルの野心は、人並み以上に大きい彼自身の虚栄心よりも、もっともっと大きいのだった。 「第五章 壮年前期 ガリア戦役三年目」(191頁)より 彼は、ガリア人の宗教や風俗習慣を叙述しながらも、それらが自分たちのものより劣っているなどとは、一言も言っていない。それどころか、彼ら特有のもの、つまり文化は、尊重している。 「第五章 壮年前期 ガリア戦役五年目」(245頁)より カエサルという男には、普通の武将ならば地勢や敵軍の規模の叙述で終わるところを、それらとは一見無関係な民族の性向や宗教や風俗習慣までも、ていねいに物語るくせがある。戦記なのか旅行記なのか、わからないくらいだ。(中略) カエサルのこのような関心のもちかたは、彼自身が本来的に好奇心が強かったことと、彼にとってはとくにいちじるしかった、統治のセンスによったがゆえではないかと思う。進攻しても、殺し、奪い、風の如くに去るだけであったら、相手の生活習慣などは無関係であるからだ。それにしても、敵軍と出会し、最高指揮者の名まで書き、いざ合戦かと読む人がかたずをのむところをさらりとかわし、敵の風俗習慣の叙述に入るなどは、作家としてもなかなかの技である。 上記引用の通り、塩野氏の考察と解説はとても面白いです。他にもメモしたい箇所がまだあるのですが、この程度にしておきます。 また、次巻を読み進めます。
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